酒本舗

BACK

一月の酒と本(八)

NEXT

最近飲んだ酒 近頃読んだ本
のうかや彦八

のうかや彦八(富山)
純米大吟醸・無濾過生原酒
720ml/2100円


地元富山産の酒米・雄山錦を原料とし、低温発酵で丁寧に仕込んだ純米大吟醸の生原酒。雄山錦は芯白が大きいため、精米歩合48%までが限界とのこと。酵母は泡なしタイプの協会1401号を使用。利き猪口に注ぐと芳醇な米の風味が立ち上り、口に含むと濃厚な品の良い香りが広がる。ほんのりと優しい甘さを感じた後で、じんわりと辛さと深いコクが追いかけてくるイメージ。一口飲んだ途端に「旨い」と感じたのは久々だ。肴はOASISで買った半額の刺身三種盛り(鮪・鯛・はまち)。

「私」のための現代思想

「私」のための現代思想
高田明典

大根役者、つまりこの世界で生きていくことを辛いと考え、そこに幸せを見出すことに困難を感じている人たちこそが、この世界を変える力をもっていると言えます。(第2章「『私』はどこで、どのように生きているのか」より)

年間3万人以上が自殺している今日、「自殺には『正しい自殺』と『正しくない自殺』がある」という刺激的な帯に惹かれ、本書を手に取った人も少なくないだろう。著者の言う「正しい自殺」とは、自分なりに闘い抜いた結果、「ぎりぎりの判断において、『死ぬことによってしか、〈私〉が〈私〉でありつづけることはできない」と考えるとき、それは『正しい自殺』となる」という自己判断であり、「死ぬしかない」という追い込まれた気持ちでの自殺とは大きく一線を画すことになる。「他にも方法はあるが、これが最も正しい」という思い(それが例え独善的な覚悟であっても)がそこにはある訳で、2004年の大河ドラマ「新選組!」で強烈なインパクトを残した山南敬助の切腹の回なんかは、そうしたイメージに近いのかなあと、ふと思い出したりした。

「正しい自殺」とは、盤石な《私》が存在し、その上に頑強な「超越確実性言明」が発生しているという条件のもとで決意される自殺です。
そのとき人は、「超越確実性言明」を守るために闘い、その闘いの一環として「自らを殺す」ことを決意します。
(第5章「「私」が「生きる/死ぬ」ということの意味」より)


(2008/1/24更新)

 
 
   

TOP HOMEページへ