酒本舗

BACK

二月の酒と本(二)

NEXT

最近飲んだ酒 近頃読んだ本
房島屋

房島屋(岐阜)
純米おりがらみ無濾過生
1800ml/2520円


蔵元は揖斐川の上流で明治初期より造り酒屋を営む所酒造。年間500石の酒を5人で醸す小さな蔵である。「房島屋(ぼうじまや)」は跡継ぎの所優氏が愛媛の「梅錦」で修行の後、2000年に蔵へ戻り自ら立ち上げた銘柄。全国で約40軒の酒屋でしか扱われていないそうだ。
この純米おりがらみは福井産の五百万石を65%磨いたもの。口に含むと微かに苺や巨峰を思わせるツンとした刺激があり、その後爽やかな酸味と旨味が広がって、引き際は潔くドライに消えゆく感じ。前回同様虎ノ門「鈴傳」にて。

みんな力

みんな力
ウェブを味方にする技術

新井範子

ウェブの場は、思いや意識だけの場だ。そこには肉体もないし、物理的な存在もない。仮想や実際を問わず、気持ちだけでできている世界だ。今までは触れられなかったいろいろな人の思いを知ると、それは現実の行動にも大きな影響力を及ぼすだろう。・・・(中略)・・・そして、もうひとつ考えなくてはならないは、その思いが、いろいろな人たちの思いや知が重なり合って、集まっているということだ。(第3章「『みんな力』を味方にする企業戦略」より)

ウェブによる情報伝達の原点は、言葉にある。それは著者が述べている様に、ウェブの「場」が本質的に人の「思いや意識」だけで成り立っているからであり、多くの場合その思いや意識は、モニターやスピーカーを介した言葉によってコミュニケートされるからだ。ただ言葉というのは、思いを「伝達する」手段であると同時に、思いを「増幅×減衰×変容」させるフィルターでもあるため、思いを「思い通りに」言葉にするのは実に難しい。
という訳で、本書のサブタイトル「ウェブを味方にする技術」を得るためには、人目を惹く仕掛けやデザイン等の前に、まず何より「言葉を味方にする技術」が必要なんだと改めて感じた次第。

私はウェブのなかで一番大切になっていくのは「リスペクト」であると思っている。・・・(中略)・・・「リスペクト」を尺度として考えることで、ウェブ上でどうふるまったらいいのかが、指針が明らかになる。一つひとつの行動もとりやすくなる。それはめぐりめぐって、企業の価値へと転換されるのだ。(第3章「『みんな力』を味方にする企業戦略」より)

(2008/2/5更新)

 
 
   

TOP HOMEページへ