酒本舗

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二月の酒と本(九)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
越の初梅

越の初梅(新潟)
本醸造
300ml/410円


本醸造ながら五百万石を63%精米。そのためかどうかは分からないが、吟醸の様な柔らかく軽い吟醸香が漂う。味わいはすっきりとしてまろやかな口当たりの淡麗辛口タイプ。後味もさっぱり。蔵元の高の井酒造は日本で初めて“雪の中に酒を埋め込む”雪中貯蔵を行った蔵として知られている。
この日の肴はコンビニおでん。たまたま付けたTVで「007ワールド・イズ・ナット・イナフ」−−あのソフィー・マルソーが悪役を演じたヤツ−−を見ながら。

透明人間の買いもの

透明人間の買いもの
指南役

この際、腹を割って話そうと思う。
それは、最近の宮崎駿のアニメについて−。
僕は、最近の宮崎アニメを正直、微妙と思っている。・・・(中略)
皆、心の奥底で「微妙・・・・・」と思いつつも、誰かが口火を切ってくれればと周囲を窺い、結局誰も本音を明かせない。映画評論家だって100億円という配収の前では、そう簡単に批判できない。
(1「透明人間は、最近の宮崎駿は正直微妙と思っている」より)


透明人間とは、際立った個性のないこの世の大多数=サイレントマジョリティを指す。私もその一人だ。とりわけ本書の前半は、心の中で「そやねん!」と何度も相槌を打ちながら読ませてもらった。
著者の「指南役」とは1983年発足のエンタテインメント企画集団。個人名ではないからこそ、ここまで本音が書けたのだろう。透明人間(=我々一般ピープル)は「W杯の時だけサッカーを知ったフリして語る」し、「アート寄りの芸能人の良さが実はピンとこない」し、「力ある人の意見になびきやすい」し、「単館系の映画を好んでは観に行かない」し、「選択の余地がない状態の方が気が楽」なのである。

僕らは他人からセンスのいい人間と思われたい生き物。裏を返せば、それはセンスのいい人間へのコンプレックスともとれる。
ここだけの話、僕らは「アート寄り」の人たちが、少々ニガテである。
アート寄りとは、オダギリジョーとか浅野忠信とか木村カエラといったタイプの人たちを指す。アートディレクターの佐藤可士和とかCMプランナーの多田琢みたいな半分芸能人のようなクリエイターもそう。
(3「透明人間は、関ジャニ∞より本当は木村拓哉が好き」より)


(2008/2/27更新)

 
 
   

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