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陸奥八仙(青森)
特別純米・無濾過生原酒「槽酒」おりがらみ
720ml/1400円
青森産の「むつほまれ」を60%磨き、低温でじっくりと発酵させたもろみを槽で搾りそのまま直詰めした生原酒。「おりがらみ」とラベルにはあるが、酒器に注ぐとほぼ透明に近い。フレッシュな米麹の香りと、微かに弾ける炭酸ガスのピリピリ感が心地良い。ほんのりとした甘味と酸味、そして豊かな旨味が調和し、全体にボリューム感のある味わいが魅力である。
蔵元は元文年間(1740年代)創業の八戸酒造。息子の修学旅行土産である「鮭とば」を肴に。
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日本の行く道
橋本治
とりあえず「世界全体」は無理なので、日本だけで「一九六〇年代前半に戻す」ということをしてみます。そして、今の二十一世紀の頭で、「この先をどうするのか?」と考えてみます−−これだけで、けっこう建設的です。(第三章「いきなりの結論」より)
いじめの深刻化、年間自殺者三万人、ひきこもりの増加、社会格差の拡大等々・・・、今の日本って何かヘン!と感じている人は多い。で、その原因は本来一筋縄ではいかないが、産業革命(日本の場合は明治)以降の近代化が行き着く所まで来たせいだ、というのが基本的な著者の見解。そこで、日本を江戸時代に戻すか、せめて60年代前半に戻して歴史をやり直せば、多少はマシな国になるかも、その象徴的行動として超高層ビルを全部壊そう云々と、突拍子もない論旨が展開されてゆく。一見無茶苦茶な議論だが、著者一流の問題提起として楽しめばそれなりに面白い。
ただ、経済発展や技術進歩の豊かな果実を最も享受してきたのは、他ならぬ著者を含めた団塊世代の方々である。にも関わらずいざ自分達がリタイアし始める頃になって、「経済発展は間違いだった」「貧乏な時代に帰るべき」と言い出すのって如何なものか、と少し思わなくもない。
一九六〇年代前半に戻すために、「一九六〇年代前半になかったもの」を探しているだけです。で、なにがないのかと言うと、意外なことに、一九六〇年代前半の日本には、まだ「超高層ビル」がないのです。・・・(中略)・・・日本から超高層ビルをなくしてしまうと、形の上では「一九六〇年代前半」になってしまうのです。(第三章「いきなりの結論」より)
(2008/3/1更新)
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