酒本舗

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四月の酒と本(十)

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四万十川

四万十川(高知)
純米吟醸
1800ml/1886円


「日本最後の清流」を酒銘にした、高知県はタイガータウン安芸市にある菊水酒造の純米吟醸。山田錦を60%精米し、ラベルに「土佐淡麗仕込み」とある通り、高知の酒らしいしっかりとコシのある味わいの中にも、後味のすっきりしたクセのない口当たりの辛口タイプ。
肴は焼き鳥とおでん。赤坂6丁目にある立ち飲みのチェーン店「なかや」にて。

ダブルプレー

ダブルプレー
ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳

間もなく秘書がオフィスのドアを開け、グレイのスーツに黒いニット・タイを締めたロビンソンが入ってきた。鋼鉄のバネを原動力にしているような動き方だった。彼は淡褐色ではない、とバークは思った。濃い黒だ。それに、そのことを卑下している様子はない。リッキーが二人を紹介した。
「とにかく、ボディガード向きの体格だ」ロビンソンが言った。
(「17」より)


1947年、一人の男がメジャーリーグの歴史を変えた。黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン。歴代大統領の名前は言えなくても、ジャッキー・ロビンソンの名を知らないアメリカ人はいない、とまで言われる程の人物だ。ドジャースの二塁手として10年間活躍し、新人王、MVP、首位打者、盗塁王を獲得。オールスターにも6度選出された。1972年に心臓病のため53歳の若さで亡くなったが、昨年からはその背番号「42」が、全てのメジャーチームの永久欠番となっている。
さて本作はそのジャッキーがデビューした年に、ボディーガードとして身を挺して彼の命を守った白人ジョゼフ・パークと、ジャッキーとの強い絆と友情を描いたハードボイルドだ。といっても全くの架空の話。設定にも無理がなく、実在の人物であるジャッキーのキャラクターがきっちりとディテールまで描かれているため、リアリティある話として違和感なく楽しめた。

「おれは」ジャッキーがバークに言った、「あんたなしでは、やり通せなかったよ」
「おれもそうだ」バークが言った。
ローレンはなにも言わなかった。バークの肩に頭をもたせかけ、右腕を彼の腕にまわしていた。三人の下のほうでスケーターたちが旋回している間、彼女は左腕をロビンソンの腕にまわした。
(「52」より)


(2008/4/28更新)

 
 
   

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