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丹波(兵庫)
大吟醸・深山霧海
720ml/????円
旧友の行きつけの小料理店「いづみ」にて。蔵元は丹波市にある昭和11年創業の打田酒造。品の良い華やかな吟醸香が立ち上るが、口に含むと意外にあっさりと軽やかな味わい。中辛口で後味もさっぱり。コクの点で物足りない気もするが、料理自慢の店ならかえってこうしたタイプが好まれるかも知れない。
肴は前菜の煮付け(筍etc.)の後、鯛の造り、鯛白子の醤油焼、ヒラマサの西京焼、もずく、蛸の炒め物。チーズと野菜の盛合せ。
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井伊直弼の首−幕末バトルロワイヤル
野口武彦
これまでの幕末維新史は、安政江戸地震をまともに扱ってこなかった。歴史記述の中でほんの付けたり的に触れるだけで、安政二年(1855)十月二日に江戸で大きな地震が起き、被害が多かったとしか書かれていない。政治史・経済史とは別枠の災害史に属すると思われているのだ。
しかし現実の出来事では、すべてが具体的に連なって同時進行する。(第一部 安政内憂録「その七 お台場崩壊」より)
週刊新潮の人気連載を新書化した二冊目の本。堅苦しい歴史書でもなく、かといってお気軽な小説や講談風でもない。公文書や史書の記述に裏付けれた幕末の世相が、小気味よい文体でいきいきと綴られた良質の歴史エンターテイメント。これまで様々なタイプの幕末物を読んできたが、そのどれにも当てはまらない不思議な臨場感が全編を覆っている。
ひとえにそれは、教科書には記述されない庶民の生き様や暮らしの息吹が、適度な粗さの網目で掬い取られているからであろう。歴史には「表」と「裏」がある、とはよく言われるが、同時に「日向」と「日陰」があるのだという事を改めて感じさせてくれる本。
天下の大老が首を取られたのだから、幕府にとってこんな大失態はなかった。だが、大老暗殺を「なかったこと」にしようとする《事実隠し》は、それに輪を掛けた醜態だった。前代未聞の《あいまい解決》が図られたのである。(中略)
それ以来、日本の政治の中枢部にはウソが居座ることになった。(第二部 安政血風録「その十一 あいまい解決」より)
(2008/5/19更新)
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