酒本舗

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五月の酒と本(九)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
杜氏鑑

杜氏鑑(兵庫)
普通酒
1800ml/2100円


灘の大手「白鶴」が、「現代の名工」に認定された中澤政雄杜氏(黄綬褒章受賞)を前面に押し出して造り上げた、いわば究極の「普通酒」。まろやかできめ細かな口当たりと、上品でクセがなく、それでいて程良くコクのある飲み口は、お手頃価格と相まって灘の大手蔵の底力を存分に示した感がある。
酒銘の「杜氏鑑(とうじかん)」とは杜氏の鑑(かがみ)の名の通り、「杜氏の中でも特に卓越した醸造技術を持ち、酒造りの模範となる人物」のことを指す言葉である。山田錦100%使用で精米歩合は70%。

プロ野球2.0

プロ野球2.0
立命館大学経営学部スポーツビジネス講義録

小島克典

3ボールからのボールを強振した新庄は、芯でとらえたもののショートゴロとなりました。すると隣に座っていたチームメイトが、スペイン語のような聞き慣れない言葉を発しました。・・・(中略)・・・「歩いては海を渡れない(四球ではメジャーに昇格できない)と言ったんだよ。これ、カリビアン球界の教えね」(最終章「プロ野球の未来」より)

横浜ベイスターズでの勤務、メジャー時代の新庄剛志の通訳等を経て、現在スポーツビジネスの会社を経営する傍ら立命大で客員教授を務めている著者が、2007年に開講した「経営学特殊講義」の講義録を編集したのが本書。代理人の第一人者、スポーツ紙のベテラン記者、球団のファンクラブ運営に携わるマーケター、スポーツ弁護士、球団社長といった錚々たるゲストを毎回招いての講義ということで、現代の大学生が実にうらやましい。
実際のところ、立命館大での講義録という副題がなければ、「また××2.0の類か」と辟易して本書を読むことはなかっただろう。プロ野球界の現状と将来を至って真面目に考察した本であり、着想の原点が「ウェブ2.0」だった為仕方のないところだが、そろそろ「〜2.0」は賞味期限切れではないかな。

本書では「プロ野球2.0」を
「球界(球団)が絶えず変化を続けながら、既存の野球ファンが新たな野球ファンを呼び込む仕組み造り」
と定義して、次世代のプロ野球を考える概念として提唱します。
(最終章「プロ野球の未来」より)


(2008/5/22更新)

 
 
   

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