酒本舗

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五月の酒と本(十)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
道灌

道灌(兵庫)
本醸造
1800ml/1780円


滋賀・草津の太田酒造が、灘に建てた「千代田蔵」で醸したバランスの良い中辛口の本醸造。穏やかでまろやかな飲み口、切れ味と後味の良さを特長とする。
おなじみ阪急六甲の立呑処「粋酔」の棚に、今月前半から新たに加わったラインナップの一つ。この日は常温にて。肴は烏賊の沖漬けと焼豆腐のおでん。

青春ドラマ夢伝説

青春ドラマ夢伝説
あるプロデューサーのテレビ青春日誌

岡田晋吉

シリーズの中心人物になる中村雅俊扮する津村浩介は、若者らしく何でも思ったことを思った通りに行動したい青年なのだが、彼が行動を起こすと、必ず誰かを傷つけてしまうので、それができずに悩み、苦しむ。是もこのシリーズで描く「優しさ」の一つだ。昭和50年代は、この「優しさ」で勝負しようと思った。中村雅俊はこんな役を演じてもらうのに、最適な俳優だった。(第四章「青春の旅」より)

今「ROOKIES」という学園ドラマにハマっている。昭和の「熱血青春物」を彷彿させるベタなストーリーで、主人公の教師のセリフなどは当時のドラマよりもクソ熱い。その「熱さ」「クサさ」が半端じゃないから、どんなに醒めた受け手でも、「現実味がない」などと野暮なツッコミを入れる気にならないだろう。
そもそも子供の頃から青春ドラマが好きで、毎週日曜8時になると「飛び出せ!青春」「おれは男だ!」「われら青春!」等にチャンネルを合わせては、数年先に迫った高校生活に期待を膨らませたものだった。本書はそんな青春ドラマを数多く手がけた超ベテランTVプロデューサーの回顧録。上記の他にも「俺たちの勲章」「俺たちの旅」「俺たちの朝」「太陽にほえろ!」etc.、当時のキャスティングや脚本作り、撮影現場にまつわる裏話やエピソードが満載で、懐かしさの余り一気に読み終えてしまった。

私もその例にもれず、30を過ぎて初めて「青春」の素晴らしさを感じ取り、歯軋りした。しかし、私は幸いであった。普通の人ならば、もう過ぎた日は戻らず、せめてその郷愁に浸ることしか出来なかったのだろうが、私は、たまたまテレビ映画のプロデューサーという職業についたお陰で、自分の作るドラマの中で、自分の分身としての登場人物に「青春」を謳歌させる事が出来たからだ。(第四章「青春の旅」より)

(2008/5/25更新)

 
 
   

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