酒本舗

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六月の酒と本(一)

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〆張鶴

〆張鶴(新潟)
吟醸生貯蔵酒
300ml/553円


今だけ(5〜9月限定)の〆張鶴吟醸生貯。久々に訪れた新橋の鰻屋「多吉」にて。ここは蔵元(宮尾酒造)と付き合いが古い店だから、生貯は勿論、季節によっては「にごり」や「しぼりたて」にもいち早く出会える。
50%精米の五百万石を使った、すーっと喉を通るまろやかで軽やかなクセのない味吟醸。肴は鰻串一通り(肝・レバ・白焼・牛蒡串・蒲焼・つくね)を堪能した後、追加でヒレ焼2本(タレと塩)。絶品!

戦術眼

戦術眼
梨田昌孝

「梨田も羽田も知っとるわ。おまえらがいるから、俺はここ(近鉄)に来たんだ」
さらに、取り巻く記者に向かって、「こいつら、3年後には1000万円プレーヤーになるぞ」とまくし立てた。・・・(中略)・・・この言葉をかけられた途端、私の中には「よし、やってやるぞ」というエネルギーが沸いてきたのを覚えている。このように、西本さんにはひと言、あるいはひとつの行動で周囲の人間を引きつけるパワーがあった。
(第3章「先駆者から学ぶ目」より)


現・北海道日本ハムファイターズ監督で、かつて近鉄バファローズの監督としてリーグ優勝の経験を持つ、ゴールデングラブ賞4度の名捕手が語る野球論。全八章の中身は「日ハムのチーム作りビジョン」「現役・コーチ・監督時代の体験談」「リードのセオリーと攻め方」の三つのパートに大きく分類できる。
興味深いのは名将と言われた西本幸雄、仰木彬両監督の下での体験を語る下り。奇しくも同じ近鉄という球団を、(著者自らを含めて)それぞれ異なる時代に、異なる方法論で優勝へ導いた足跡が検証される形となっている。そして鉄拳指導へのアレルギーがあり“愛のムチ”には否定的と明言する著者が、一方では何度も鉄拳を食らった闘将・西本監督への思慕を隠さない辺り、人と人との絆が一筋縄ではいかない面白さを秘めている事を私達に示してくれる。

5位でペナントレースを終え、選手は分配ドラフトによって新生・オリックスと新規参入した東北楽天に分かれることになった。最後に選手たちを集め、私は言った。
「おまえたちが今つけている背番号は、大阪近鉄バファローズの永久欠番だ・・・・・」
選手たちは俯いて涙を流している。日本のプロ野球界は、もう二度とこんなことを繰り返してはならないと強く思った。
(第8章「戦術眼」より)


(2008/6/1更新)

 
 
   

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