酒本舗

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六月の酒と本(二)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
湊屋藤助

湊屋藤助(新潟)
純米大吟醸
1800ml/3529円


「上善如水」純米酒「魚沼」でおなじみ白瀧酒造が、初代当主の名を冠した完成度の高い純米大吟醸。華やかな香り、まろやかな口当たり、酸味の少ない軽快な味わいはまさに上善如水のプレミアム版という印象。全体にバランスが良く、気品と膨らみがありながら後味はすっきりとしているため、食中酒の一杯目としては最適。神楽坂の「葱屋みらくる」にて。

白州次郎 占領を背負った男

白州次郎 占領を背負った男
北康利

彼は吉田茂に見込まれ、戦後、日本復興の推進役として辣腕を振るった人物である。“プリンシプル”(生き方の大原則)を大事にし、筋の通らない話には相手が誰であろうと一歩も引かなかった。正子は次郎のことを「直情一徹の士」、「乱世に生き甲斐を感じるような野人」と評している。(「稀代の目利き」より)

GHQに“従順ならざる唯一の日本人”と言わしめた男・白州次郎の本格的な評伝。2005年度「山本七平賞」受賞作。読後の感想はただひと言、「これ程格好良い男が戦後日本に実在したのか」。本宮ひろ志の劇画の中に出て来そうな、現実離れした現実の人物である。ちなみに、日本で初めてジーンズを履いた男としても知られている。
“大宰相”吉田茂の懐刀として戦後日本の“支配者”だったGHQと渡り合い、日本の早期独立と経済復興に力を尽くした足跡は勿論のこと、英国留学時代や家族との日常、退隠後の逸話で描かれる素顔までが、男としての痛快さとダンディズムに満ち溢れている。私的にはこれ程の人物が母校の大先輩と判り恐悦至極(しかも野球部。但し校風に馴染めず辛かったらしいが・・・)。

−戦争には負けたけれども奴隷になったわけではない。
それが彼の口癖だった。日本人離れした体躯と英国流のエレガンスを身につけていた彼は、アメリカ人と相対しても位負けするどころか相手が威圧感を感じるほど。英国仕込みの語学力を武器にしてGHQ高官とも堂々とわたりあった。
(「稀代の目利き」より)


(2008/6/4更新)

 
 
   

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