酒本舗

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六月の酒と本(五)

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とらじの唄

とらじの唄(愛知)
純米にごり
300ml/349円


「国盛」の銘柄で知られる愛知の中埜酒造が、主に焼肉など油っこい肉料理との相性を考えて造った、いわば和風マッカリとも言える低アルコール(6%)の純米にごり酒。甘味を抑えて酸味を少しきかせたドライな微発泡タイプで、軽めの炭酸ガスが口の中をさっぱりとさせてくれる。
ちなみに「とらじ」とは韓国語で桔梗の花のこと。

プレミアム戦略

プレミアム戦略
遠藤功

すべての人にアピールするプレミアムは存在しない。
すべては作り手の主観から出発する。
そして、自分の主観にこだわりつづけた結果生み出される「尖り」を持った「レベルの違う上質感」は、間違いなく、ある特定の消費者を魅了する。
(第3章「プレミアムとは何か」より)


150円のコーヒーから○千万円の高級車迄、様々なジャンルで「プレミアム」という言葉が濫用される中、「そもそもプレミアムとは何?」を論じるだけでなく、最終的には「プレミアム作りの方策」も指南しましょうという結構野心的な書。
プレミアムとは単なるキャッチコピーではなく「思想」「戦略」であり、圧倒的に優れた「機能的価値」に加え「情緒的価値」(=精神的満足に繋がる物語)が必須と筆者は説く。「究極のモノづくり」と「究極のストーリーづくり」が融合して初めて、買い手を「ワクワク、ドキドキさせる」プレミアムになれる、という訳だ。では人為的にプレミアム感を生み出すにはどうするか?ということで、8つの原則(派手に広告しない/枯渇感を醸成する/販路を絞るetc.)と5つの施策(本物の職人を育てる/上場にこだわらないetc.)を呈示している。
論旨も明解、文章も平易で納得しながら読み終えたが、この本の通りにやればプレミアム品が作れるのか、と言えばきっとそうではなく、またそう易々とは行かないからこそプレミアムはプレミアムなんだろうね。

プレミアムとは、ひとことで言ってしまえば「惚れる」ことである。
自分が惚れ込んでしまうような商品やサービスに出会えた時、人は五感で「豊かさ」を感じ、幸せになる。人との「出会い」が「豊かさ」をもたらすように、惚れ込むようなモノやサービスとの「出会い」も、人生を豊かにする貴重なアクセントになる。
(「おわりに」より)


(2008/6/14更新)

 
 
   

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