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宝寿(広島)
本醸造辛口
1800ml/1850円
珍しく蒲田に宿を取ったので、いざ立ち飲み屋探検へ。一件目はJR蒲田駅東口の「かるちゃん」。鰻の串焼き、肝焼きを肴に燗で呑んだのがこの宝寿本醸造である。ラベルにでかでかと記された通りの力強い+8度の辛口。蔵元は江戸末期・文久3年創業の藤井酒造。
ちなみに二件目はすぐ隣にある「さしみや五坪」へ。冷たく冷やした菊正宗と旬の寒鰤、生雲丹、ハラス、あん肝を戴く。
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昔日
ロバート・B・パーカー著/加賀山卓朗訳
「このことに巻きこんですまなかった」私が言った。
「人前ではあまり認めたくないことだけど」スーザンが言った。「私はあなたといる。それにこういうことが含まれているとしても、いっしょにいる価値はあるわ」
私たちはしばらく見つめ合っていた。私はうなずいた。(「33」より)
「ドリームガール」以来のスペンサーシリーズ第35作目。浮気調査を発端とした殺人事件の中に、恋人スーザンとの「昔日」の別離を重ねてしまったことで、必要以上に事件に入れ込んでしまうスペンサーの姿が描かれている。「昔日」の別離の経緯は第10〜12作の「拡がる環」「告別」「キャッツキルの鷲」に詳しいが、読んだのはかれこれ二十年以上も昔の話なので、今さらそんな昔話を下地にされてもなあ、というのが正直なところ。ホーク、ヴィニィ、チョヨら脇役達の魅力に救われた感がある。
二人の「結婚問題」が次作以降のサブテーマとなりそうな気配だが、そこを掘り下げるよりは、ハードボイルド物の原点に戻って物語としての面白さを今一度追求してほしいものだ。
「結婚すると、きみはもっと幸せになるか?」
「いいえ・・・・」
「でも?」
「たぶんもっと・・・・完全になった感じがすると思う」
「たぶん」私が言った。「おれもそう感じるだろう」
私たちは黙っていた。(「39」より)
(2009/3/1更新)
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