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鳳凰美田(栃木)
山廃特別純米
1800ml/2940円
足立市場「武寿司」での二杯目。稀少な酒米「愛山」を使い、山廃仕込で造られた特別純米。「山廃っぽくないでしょう」と店主。確かに濃厚ではあるが、生もと系ならではのコシの強さや重さが強調される感じではなく、口の中でふわりと甘い風味が広がる。愛山という米の性質なのだろうか。
蔵元の小林酒造は生産量六百石と規模は小さいが、毎年いろんな米を使って微妙にスペックを変えた酒を出し、今のところいつどれを飲んでも外れがない。
握りの方は平貝、生鯖(江戸前)、ヤリ烏賊、つぶ貝。そしてひと息入れるため酒盗をつまむ。
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復讐はお好き?
カール・ハイアセン著/田村義進訳
とんでもない男と結婚してしまった。と思った瞬間、頭から海に突っこんでいた。
そのときの衝撃で、シルクのスカートも、ブラウスも、パンティーも、腕時計も、サンダルもみんな身体から剥ぎとられてしまった。でも、意識も判断力も残っている。そりゃそうよ。夫はすっかり忘れてしまっているようだけど、大学時代は水泳部の副キャプテンとして鳴らしたのだから。(「1」より)
結婚2周年を記念したクルーズの途上、突然夫の手で夜の海に突き落とされた美貌の妻が、自分を死んだと思わせ意地悪な仕返しを企むという軽妙なエンターテインメント小説。「このミステリーがすごい!2008年版」の2位、ということでかなり期待して読み始めたものの、正直「ふうん、こんなものか…」といったところ。550ページを退屈せずに読み進めることはできたが、果たしてこれをミステリーと位置づけて良いかどうかは大いに疑問である。また登場人物に関しても、どちらかと言えば敵役の夫(好色で、自分勝手で、卑怯で、小心者で、間抜けだが言い逃れの天才)、毛むくじゃらの用心棒(道路脇に立つ十字架の蒐集家で、尻に撃ち込まれた弾丸の痛みに始終苦しんでいる)、自宅で巨大な二匹の蛇を飼っている刑事など、どこかいびつで憎めない脇役達の方が魅力的に感じられた。
「どうしたの、ダーリン」
チャズは両てのひらをあげて、わけがわからないといった仕草をした。
「あら、まだわからないの」ジョーイは言った。「簡単よ。あなたはわたしを船から投げ捨てた。でも、わたしは溺れ死ななかった。それだけのことよ」
「どうしてそんなことが・・・・」
「水泳のおかげよ、チャズ。お金はどこにあるの」(「29」より)
(2009/11/18更新)
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