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米のささやき(兵庫)
大吟醸
720ml/3150円
しばらく東京に住むのなら…と、父親の友人に勧められ東京の兵庫県人会に入会。先頃帝国ホテルで開かれた総会に参加した。懇親会の会場には兵庫の物産が数多く並び、蔵元さんも幾つか協賛出展。とりわけ人だかりが絶えなかったのが、「米のささやき」でおなじみ、龍力・本田商店のブースである。
特A地区産の山田錦を麹米40%、掛米50%まで磨き9号酵母で醸した大吟醸は、いかにも「これぞ典型的な上質の大吟醸」という気品ある味わい。ふだんは手を出さない価格帯の酒だが、蔵主直々のお酌に喜んで一献また一献…。ちなみに去る7月に三選されたばかりの井戸敏三兵庫県知事の姿もあったが、余程の酒好きなのだろう、日本酒コーナーの界隈を始終上機嫌で徘徊&談笑されていた。
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橋本治と内田樹
橋本治・内田樹
内田 なるほど。生存戦略的に若いときって文脈が読めないっていうのがあるから、その代わりに固体の細かいパーツがちゃんと生きていくわけですよね。
橋本 文脈読めなくてもあの人は素敵だから大丈夫っていうね。
内田 年を取ると読めてくるので、逆に、トレードオフで細かいところがだんだん落ちてくる。落ちてくるんだけどトータルのパフォーマンスは変わってないと。(#5「本を読むときに眼鏡をかけると、なんかインテリになったみたいな…」より)
当代人気の学者である内田樹が、長年敬愛している作家・橋本治との対談を通じて、「橋本治とは何か?」を解明しようと試みた本。ほとんどの作品を読破し、「橋本治と同時代に生きられて、よかった」と明言している内田は、全編にわたってひたすら橋本を持ち上げ、相槌を打ち、全ての意見を受け止める。議論が噛み合おうが、自らの意見をあっさり否定されようがお構いなし。リスペクトする当人と共に作品を論じ、物の見方、考え方について語り合える事自体に悦びを感じているのが、ひしひしと伝わってくる不思議な対談である。実のところ、橋本治に特段の思い入れがない人(=私がそう)にとっては、さほど興味をそそられる様な内容ではないはずだが、不思議と最後まで、それも結構愉しみながら330頁を読み切ってしまった。
で、結局明らかになったのは、「橋本治はかなりヘンな人だ」ということである。
内田 (笑)いまの人たちはすごくお洒落なんだろうけれども、同じ格好をしていますよね。
橋本 男女問わずお洒落上手。それは自分を消すことが上手だから。
内田 本人たちはすごく自己主張してるつもりなんだけど。そのつもりではあるんです。
橋本 お洒落によってね。自分によって自己主張しているんじゃない、お洒落によって自己主張しているから、お洒落をとっちゃうと自己主張がないんです。だから皆同じ恰好しているくせしてなにが自己主張なんだという言い方をすると、彼や彼女らは皆怒ります。(#6「『あっ、君の中にすばらしい“バカ”があるね』と言って…」より)
(2009/11/24更新)
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