酒本舗
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五月の酒と本(一)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
竹泉

竹泉(兵庫)
中取り純吟山田錦無濾過生
720ml/1600円


無濾過の酒にしては意外に透明度が高く、吟醸ならではのリンゴ系の芳しい香りに期待が膨らむ。味を想像しながら一口含むと、舌の上に濃醇な味わいが広がる。骨太な旨みがある割に口当たりは滑らか。スーパーで買った蛍烏賊の酢味噌あえとも幸い相性は良かった。
あまり冷えた状態より、冷蔵庫から出して15分程置いた位がちょうど飲み頃かも。

人はなぜバーテンダーになるか

人はなぜバーテンダーになるか
海老沢泰久著

こう見えても(?)スナックやクラブでホステス相手に他愛もない話をするのが苦手だ。だから一人で飲む時は、オーソドックスなショットバーを探す。そしてつかず離れず、客との絶妙な距離感を持つバーテンダーに出会うと、つい嬉しくなって1、2杯余分に飲んでしまうことも少なくない。

「バーテンダーというのは、自分で注文をとって、自分でつくって、自分でお客さんにそれを出すわけでしょう。ですから自分の人間というものがお客さんの前に全部出てしまう。それが怖いんですよ。・・・いつも自分をみがいて中身をたくわえていないと、すぐに空っぽになっちゃいますから。」(銀座「バーロオジエ」上田和男)

「そのときのお客さんの状態に一番よく合った飲み物をつくってお出しするというのがバーテンダーの仕事なんです。・・・そういうふうに考えると、バーテンダーが疲れるというのは、体ではなくて頭がくたくたになるぐらい疲れるんじゃないと駄目なんですよ。」(名古屋「オード・ビー」小森正清)

いつか自分の耳で、こうした味な言葉を酒場から集めて誰かに披露してみたい。

(2003/5/6更新)

 
 
秋鹿 秋鹿(大阪)
山廃槽搾直汲純米吟醸
720ml/1700円


自宅近くの酒屋では、毎年春先になると「秋鹿槽搾直汲入荷」と手書きされた紙が貼り出される。春の風物詩だ、飲まぬ訳にはいかない。槽場で搾った山廃の原酒を直に瓶詰しているので、フレッシュな酸味とどっしりした旨みが両方味わえる。肴なしでも飲れるが、何を合わせるのがベストか、「これだ!」という答えがまだ見つからない。ちなみに封を切った日の肴は肉じゃが。ま、悪くないか。
   

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