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ブルックリン物語
ピート・ハミル著/常盤新平訳
「誰もがささやかな勝利と、口に出せない敗北の記録を持つこの店で。父が大言壮語し、法螺を吹きまくり、哄笑し、なんでも許してもらえるこの店で父に会いたかった。ぼくはいま、酒場が何のためにあるのか、なぜ男たちが夜おそく酒場に行くのかを理解した。」(第24章/p.144)
私が生まれた年に両親が洋酒スタンドを始めたので、3歳位から酔客に混じって、店にあったスロットマシンやジュークBOXで遊んでいた。丸々と肥えた“健康優良児”だったので、従業員や口の悪い常連客によくからかわれたが、今思えば楽しい時間だった。ただ子供心に「なんでこんな苦い水をおいしそうに飲むんだろう?」「なんでこの人達はまっすぐ家に帰らないんだろう?」と素直に不思議だった。
もちろん今となっては、酒が飲めない人、行きつけの店を持たない人が気の毒で仕方がない。
(2003/5/9更新)
*ピート・ハミルのその他の本
ドリンキングライフ
新聞ジャーナリズム
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