酒本舗
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五月の酒と本(二)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
極上黒松剣菱 極上黒松剣菱(兵庫)
1800ml/頂き物(市価2910円)


贈答品のおこぼれが回ってきたので、ありがたく頂戴することに。灘酒と言えば辛口の“男酒”が通り相場だし、かの四十七士が討入り前に飲んだという伝説ともあいまってつい辛口と思われがちの剣菱だが、常温で飲むと意外にほの甘い。これが風呂温(41〜2℃)位のぬる燗に温めると、程よい加減に味が締まってきて何ともいい感じ。コクのある飲み口なので、肴は炙った目刺しなど無骨系がお奨め。「極上」の文字を必ず確認すること。
ブルックリン物語

ブルックリン物語
ピート・ハミル著/常盤新平訳

「誰もがささやかな勝利と、口に出せない敗北の記録を持つこの店で。父が大言壮語し、法螺を吹きまくり、哄笑し、なんでも許してもらえるこの店で父に会いたかった。ぼくはいま、酒場が何のためにあるのか、なぜ男たちが夜おそく酒場に行くのかを理解した。」(第24章/p.144)

私が生まれた年に両親が洋酒スタンドを始めたので、3歳位から酔客に混じって、店にあったスロットマシンやジュークBOXで遊んでいた。丸々と肥えた“健康優良児”だったので、従業員や口の悪い常連客によくからかわれたが、今思えば楽しい時間だった。ただ子供心に「なんでこんな苦い水をおいしそうに飲むんだろう?」「なんでこの人達はまっすぐ家に帰らないんだろう?」と素直に不思議だった。

もちろん今となっては、酒が飲めない人、行きつけの店を持たない人が気の毒で仕方がない。

(2003/5/9更新)
*ピート・ハミルのその他の本
ドリンキングライフ
新聞ジャーナリズム

   
       

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