酒本舗
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五月の酒と本(四)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
北の錦

北の錦(北海道)
秘蔵純米酒/平成12年BY
720ml/1730円


出張みやげ。美山錦を55%まで磨き、低温で長期発酵させ三年寝かせたもの。色はいかにも2年以上寝かせた酒らしく黄金色。乳酸系の上立ち香が飲み心をくすぐる。度数は18度と高めだが、飲み口は意外にスムーズ。旨味がよく乗ってコシもあり、後味も悪くない。空港の売店に置いてあったのであまり期待してなかったが、これはヒットだ。肴は北海道名物の鮭トバ。かなり脂が乗った干物なので、この純米酒とは相性ピッタリだった。

戦略的思考の技術

戦略的思考の技術
梶井厚志著

理論経済学の学者が書いた戦略の本、となると何やら退屈なイメージだが、下世話な例え話で解りやすくゲーム理論を解説した、なかなか面白い本であった。
閉店間際のデパ地下での値引きシールを巡る攻防に始まり、恋愛のかけひき、開運印鑑の意義、家電量販店のチラシに隠された秘密、オークションで失敗しない方法、公共機関の仕事にムダの多い理由等々・・。数々の身近な例、暮らしの下世話なヒントを織り込みながら、コミットメント、シグナリング、ロックイン等ゲーム理論のキーワードを紹介してくれるので、プランナーのタネ本として重宝しそうだ。

例えば、行動を変えるのにかかる費用をスイッチング・コスト、それを利用して相手の行動を自分に有利になるような行動から変えられなくする戦略をロック・イン戦略というが、著者にかかるとこんな感じ。

「離婚をするには相当なエネルギーを必要とするから、それがスイッチング・コストになって人は結婚関係にロック・インされる。スイッチング・コストは子供がいる場合にはさらに大きくなるから、結婚したい人ができたらさっさと妊娠してしまうロック・イン戦略が古今東西利用されてきた所以である。」(第6章/ロック・インより)

男女のことで説明されると、実に頭に入りやすい。

(2003/5/16更新)

 
国稀

国稀(北海道)
特別純米酒
720ml/1310円


同じく出張みやげ。五百万石を58%まで磨いた日本酒度+4の酒。増毛町という町で醸された、何やら髪の薄い人に功徳のありそうな酒ではある。北の錦とはタイプの異なるきれいな造りの純米酒で、料理を引き立てる点ではかなりのものだ。ちなみにこの日は馬刺、鮭の造り、おろしそば、鉄火巻、胡麻豆腐、茶碗蒸しと豪華な夕餉。どの料理にもぴったりと寄り添う、なかなかの合わせ上手であった。

   

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