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大盗禅師/城をとる話
司馬遼太郎著
「梅にはまだ早い。 大内峠をこえて会津盆地におりてきたこの男が、若松城下にはいったのは、慶長五年正月の四日である。 馬に乗っている。」(城をとる話/冒頭)
書き出しからして司馬ワールドである。そうそうこのリズム、このテンポと独りうなずきつつ、物語に引き込まれてスラスラ読まされるのもいつものパターンだ。 それにしても、これまで読めなかった幻の作品が立て続けに二作も文庫で甦るなんて、中学一年で「竜馬がゆく」にハマって以来の司馬ファンとしては望外の悦びである。特に「大盗禅師」は、なぜか司馬さん本人が全集収録を拒んだいわくつきの作品。読者としてはなぜこんな面白い作品を?と思いたくなるが、その理由をあれこれ想像してみるのもまた一興かも知れない。
ともあれ、これを機に「竜馬がゆく」や「世に棲む日々」「燃えよ剣」などを無性に読み返したくなってしまった今日この頃である。
(2003/5/20更新) *司馬遼太郎のその他の本:
宮本武蔵
新選組血風録
侍はこわい
以下、無用のことながら
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