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毎月新聞
佐藤雅彦著
世の中には生理的に好きになれない言葉遣いがある。
「学生を中心に始まったこの言葉使いは、まず若い会社員に拡がった。『こういう仕事って、手間がかかるじゃないですか』一般論とせず、なぜ自分はめんどくさいと言えないのか。『こう暑いと出かけるのいやじゃないですか』なぜ、得意先に行くのが自分はイヤと言わないのか。その内に、この言い方は中高年層にまで拡がってきた。『こういう案は上に通すのが難しいじゃないですか』なぜ、自分は上に通す自信がないと言えないのか」(「じゃないですか禁止令」より)
私が広告畑でコピーをシコシコと書いていた90年代前半、「バザールでござ〜る」「ポリンキー」他ヒットCMを次々と生み出す著者は業界のスター選手だった。その後はゲーム(I.Q.)、歌(だんご三兄弟)、出版(経済ってそういうことだったのか会議他)の分野でもマルチな才能を見せつけている。 本書は毎日新聞の月1の連載をまとめたもので、平易な文章の中に数々の“なるほど!”があった。中でも「三角形の内角の和が180°であることの強引な証明」は目からウロコ。気になる人は、三角に切った紙を持って私のもとへどうぞ。
ついでながらコンビニでの「1000円からお預かりします」も(‘から’は要らん!)、居酒屋で料理を運ぶ店員の「ポテトサラダになります」も(お前はジャガイモか!)私は生理的に好きになれない。
(2003/6/1更新)
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