酒本舗
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六月の酒と本(四)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
無

酒豪こはく(兵庫)
純米吟醸
720ml/1194円


全問正解の朗報を私の元へ届けて下さったのが「酒豪」の豊澤社長。灘五郷のイベント取材で何度かお会いしていたので、私の顔を見た途端「ありゃ?!」と虚をつかれたようであった。
この「こはく」はイベントでも数回飲んでいるので、まろやかでありながら骨っぽい味と香りは脳裏にインプットされていた。吟醸酒といえば何となく女性的なイメージだが、こいつは灘ならではの男酒である。

男の作法

男の作法
池波正太郎著

ひょんなことから「ロータリークラブ」の例会で講演を頼まれた。聴衆は、ほとんどが60代以上の会社経営者や医師など個人事業主ばかり。「本当に俺でエエんかいな?」と思わないでもなかったが、あれこれ考えても仕方がない。開き直って壇上から偉そうに、ネットビジネスについて30分近く喋らせて頂いた。
さてその前段階で、世話人の方々に銀座の老舗「天一」の神戸店
で天ぷらをごちそうになる機会があったのだが、後になって、年輩の方々を相手に自分の振舞で何か粗相はなかったかと少々心配になり、久々に池波先生の「男の作法」を読み返してみた。

「てんぷら屋に行くときは腹をすかしていって、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ。よく、てんぷらの揚がっているのを前に置いて、しゃべっているのがいるじゃないの。そういうのはもう、一所懸命、自分が揚げているのに何だというので、がっかりするんですよ。こういう客だとね、油の加減というのは、待っていなきゃならないからね。やりにくいわけだよ。 」(てんぷら屋に行くときは・・より))

別に本の内容を覚えていた訳でもないが、揚げたての美味さについ惹かれ、揚げた尻からパクパクと食っていた自分を思い出し、何となくほっとした次第。

(2003/6/14更新)

 
桃の滴

桃の滴(京都)
吟醸純米酒
720ml/1260円


芭蕉が京で遊んだ折に詠んだ「我衣にふしみの桃の雫せよ」という句にちなんで付けられた銘柄。名は体を表すと言うが、実際に飲んでみると、優しい香りとほのかなまったり感のある飲み口がまさしく白桃を連想させ、イメージと味がぴたりと合って比較的当てやすかった。
力強い男酒の「こはく」とは好対照の、柔らかくて品のよい伏見の女酒である。

   

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