酒本舗
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八月の酒と本(四)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
黒牛純米酒

黒牛(和歌山)
純米酒
720ml/1048円


こいつも我が家の定番酒の一つ。約一五〇〇石の出荷石数のうち95%が特定名称酒という少数精鋭の蔵。蔵のある海南市「黒江」は、万葉集に「黒牛潟」として詠まれた風光明媚の地で、蔵の付近の浜辺に黒い牛の形をした岩があったことからこの変わった酒銘が付けられたとのこと。色合いは透明に近く、乳酸菌風味の独特の香りと、どっしり幅のある味わいでありながらすっきり後を引かない飲み口が特徴。
この日の肴はつばすと鯛のお造りに切り干し大根。これで四合瓶1000円ちょっととは素晴らしいの一言。ただ今年のは(製造年月日H15年5月)、口に含んだ時に例年のより少し軽く感じたが、気のせいかなあ・・。

宮本武蔵

宮本武蔵
司馬遼太郎

「『武蔵は天才だが、しかし天才が往々にしてもっているいやらしさがある』
『もし宮本武蔵というひとがこんにち存生しているとすれば、私はこのように百里を遠しとせずかれのもとにたずねてゆくようなことは、決してしない』
武蔵の人間と人生が歴史のなかで凝固し、いわば人畜無害になっているこんにちこそ、私は安心してかれの生地へたずねてゆく。」
(「その生い立ち」より)


NHKの大河ドラマ「武蔵」が、視聴率的に苦戦しているとのこと。初回からずっと見ている者として、それも仕方ないかなと思う。前半快調にエピソードを消化しすぎて、山場がなくなってしまったことも大きいだろう。もう既に小次郎との勝負以外に見せ場はなさそうだし、今後どうやって話を盛り上げていくのだろうか。
それと武蔵にお通と一つ屋根の下で暮らさせたり、「剣に生きるのはやめた」なんて軽々しく言わせるのもどうかなあって感じ。あくまで武蔵にはストイックに剣の道を究めてもらわないと、見る側のイメージが狂ってしまうもんね。

「武蔵は小次郎のおもう間合に入ろうとしたとき、一瞬で構えをなおした。両拳を右肩の上にかまえ、剣尖を天に突き上げた八双の姿をとった。このとき、小次郎のすさまじい初太刀が降りおちた。それが地面に達するときに跳ねあがれば武蔵もこの天才的技巧のまえに敗れざるをえないかもしれなかった。
しかし武蔵は、小次郎が初太刀をふりおろすと同時に跳ねあがり、右片手をもって四尺一寸八分の木太刀を振りおろし、小次郎の脳天をくだいた。
(「決闘」より)

(2003/8/24更新)

*司馬遼太郎のその他の本:
大盗禅師/城をとる話
新選組血風録
侍はこわい
以下、無用のことながら

 
       

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