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天の戸(秋田)
亀の尾仕込み無濾過生原酒
720ml/1900円
「夏子の酒」でおなじみ、地元秋田産の“幻の”酒造好適米「亀の尾」を全量使用した、天の戸一番人気の年に一度の限定品無濾過生酒。ここは蔵人さん自らお米を作っているため、亀の尾を全量使っても価格はお手頃である。
香りも味も喉越しも後味も、すべてがほどよく抑制がきいた、上品で柔らかな味わいの酒。開栓して数日後に飲んだところ、さらに味が乗って旨かった。
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宮本武蔵
吉川英治
「『・・・・・や?』
彼は、その位置のまま、身を巡らした。
円い筋のまん中に、立っている自分を見出したのである。
---棒を。
と、先刻、愚堂がいっていたのが思い出された。その棒の先を地にあてて、何か、自分の周囲に迫ったと思ったが、この円い線を描いていたのか---と初めて今、気が付く。
『何の円?』
武蔵は、その位置から、一寸も動かず考えた。」(円明の巻「円」より)
仕事で使う資料として「バガボンド」を何冊か読んでいるうちに、久々に“吉川・武蔵”が読みたくなり、一気に読んだ。以前読んだのが13歳の時だったので、●十年ぶりということになる。
ディテールは当然覚えてはいなかったが、冒頭に引用した「円」の情景だけは、なぜか鮮明に記憶に残っていた。13歳の胸に、このシーンのどこがどう響いたのか覚えていないが、生意気盛りでもあるし、何となく悟ったような気になっていたのかも知れない。
それにしても、毎週NHKの「武蔵」を見ているが、ここまで原作と違うとは思わなかった。松岡クンの小次郎と違って、原作の小次郎って、ヤな奴だねえ・・・。
「波騒は世の常である。
波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は躍る。けれど、誰が知ろう、百尺下の水の心を。
水のふかさを。」(円明の巻「魚歌水心」より)
(2003/10/3更新)
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