酒本舗
BACK

十月の酒と本(二)

NEXT

最近飲んだ酒 近頃読んだ本
田酒

田酒(青森)
特別純米酒
720ml/1350円


知る人ぞ知る居酒屋の名店・虎ノ門「鈴傳」で遭遇。幻の酒扱いでわずかな量を千円近くで売る悪徳飲み屋(!)が多い中、ここは飾り気のないコップ酒で無造作に、一合を500円程度で出してくれるので嬉しい限り。琥珀の色合い、鄙びた口当たりと骨太な辛口。目刺しと一緒にチビチビ飲りながら解放感に浸る。店がヒマだったらもう一杯ぬる燗で味わいたかったが、次回のお楽しみということで。
ちなみにこの夜は他に「十四代純米中取り」「東北泉純米」(いずれも山形)と、東北蔵がマイブームでした。

夢

夢−命を懸けたV達成への647日
星野仙一

「わたしがいいたいのは本社のVIPたちはみんな、自分たちはそれぞれ経営者であるはずなのにひとりひとりがファンになってしまっているということだ。・・・(中略)
ひとりひとりがタイガースのそばにいて、タイガースにいくらでもいい影響力をもたらせる立場にもいて、人気者のレッテルを付けた自分たちのタイガースの“ただのしろうとファン”になってしまっているのだから始末が悪い。」
(「変化は望まれていた」より)

3日間で約50人の撮影・取材という荒行を終え、疲れ果てた帰りの新幹線で読むにはちょうど良かろうと、品川駅の書店で購入。ただ、さすがに監督自身がべったり関わって出版されたというだけあって、裏話あり、フロントへの苦言あり、個々のレギュラー選手やコーチへの論評ありで、田淵入団以来の年季の入った虎キチとしては、期待以上に読み応えありの本だった。
「タイガースは率直にいって、いまだ『粗にして密ならず』の状態」と、連覇については厳しい見方をする星野監督であるが、こちらもその辺で気勢を上げるだけの“にわか”阪神ファンとは性根が違う。前回は21年、今回も18年待ったんや。次15年位待つなんぞどうってことおまへんで〜。

「なんだかんだといいながらも巨人は獲るべきものを獲り、やるべきことをやって、『巨人軍』のブランドに誇りと責任を持っている。だから巨人の選手たちは幸せなのである。タイガースはどうだったのか。『阪神タイガース』というブランドの大きさ、値打ち、将来性というものをまったく大切にはしてこなかったのではないか。だから阪神の選手は不幸だったのである。わたしの登場はそのアンチテーゼだったのではないだろうか。」(「連覇の夢〜明日のタイガース」より)

(2003/10/12更新)

 
       

TOP HOMEページへ