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山田穂(兵庫)
純米大吟醸
720ml/3500円
酒米の王様といえば「山田錦」。で、この「山田穂」は、その母親にあたる酒造好適米である。山田錦よりさらに約10cm草丈が高いため倒れやすく、非常に栽培が難しいこともあって、昭和10年代から最近まで姿を消していた幻の米。白鶴が苦労して復活させ、おしゃれな白い陶器ボトル入りの限定品純米大吟醸として商品化した。適度なコクと旨味を持つが、基本的には飲みやすい淡麗辛口系。ほぼ毎年この時期に「灘の酒大学」の取材でお目にかかり、試飲の機会に恵まれている。購入するにはちと高価なので、まさに役得役得・・・。
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真っ向勝負のスローカーブ
星野伸之
「夢のような目標を掲げたり背伸びをしていると、日々の戦いの中で見失ってしまうものも多い。理想が高すぎて無理を重ね、現実の自分とのギャップに苦しんで、もろく崩れるのもイヤだった。
それよりも、現実的に自分の力を見つめつつ、最初から、
『今日も何とかしのいでいこう』
としぶとくピンチを切り抜けていくほうが、ピッチャーらしいような気がしていたのだ。現実には、そういうケースのほうが圧倒的に多いではないか。」(第4章「メンタル・テクニックで裏をかく」より)
時速120km台の直球と80km台のスローカーブを武器に、18年間で176勝2041奪三振というすばらしい記録を残した名投手の書き下ろし。阪神へ移籍後まもない頃に一度、甲子園でその芸術的投球を見たことがあるが、豪速球ではなく、スローボールの奪三振で大観衆を湧かせたピッチャーを見たのは初めての経験だった。
そのピッチング術同様、味わい深い言葉があちこちに散りばめられている。冒頭に挙げた一文も、日々細かいピンチをしのぎつつ、何とか生きている我々凡人の気持をスーッと楽にしてくれる。
そうそう。「今日も何とかしのいでいこう」。
「凡打したらもったいないと考える余裕や、打ちにいって途中で我慢する技術を持っているプロだからこそ、あえて見送る球、見逃すコースがあるのだ。
投手は、そこをどんどんついていけばいい。その要領を覚え、狙いどおりのところへ投げるコントロールさえ持っていれば、あとは駆け引き次第でそこそこ勝負になる。とんでもなく速い球も“七色の変化球”も必要ないのである。」(第2章「コントロールは投手の命」より)
(2003/12/2更新)
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