酒本舗
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十二月の酒と本(四)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
喜三郎の酒

喜三郎の酒(秋田)
吟醸純米蔵出し氷割仕込み原酒生
1800ml/4000円


トンネル地下貯蔵という独創的な酒造りを行うこの蔵は、代々の襲名制で、現在は六代目「喜三郎」。いわば蔵元自らの名を冠した自信作という位置づけ(メイン銘柄は「喜久水」)。地元産の酒米「華吹雪」を55%磨いて使用。濃厚な米の味が広がる。上立ち香はフルーティであるが、味わいは硬派で辛口。
なおこの蔵には一般向けの酒造り体験研修制度があり、12〜3月末の醸造期間中の1週間を、蔵人と共に寝泊まりして酒造りを行える。そして終了者は醸蒸多知(かむたち)の称号を与えられ、喜久水の企業秘密を盗む特権が与えられる・・とか。

マッキンゼー戦略の進化

マッキンゼー戦略の進化
名和高司/近藤正晃ジェームス編著・監訳

「たった一つの戦略では成長までの完全な絵は描けない。唯一無二の戦略にこだわるアプローチは、経営者が抱える難題を単純化しすぎている・・・(中略)
ベスト・カンパニーは七つの戦略的自由度を考慮し、その大半をうまく活用している。
1.既存顧客の最大化 2.新規顧客の獲得 3.製品・サービスのイノベーション 4.バリュー・デリバリー・システムのイノベーション 5.業界構造の改善 6.地理的拡大 7.新規事業分野への進出」
(Chapter3「成長への階段」より))


「マッキンゼー式●●」「MBA×××」といった類のビジネス本は相変わらず隆盛である。私もその手の賢そうな本を読むのが好きで、企画書やプレゼンで使える横文字の言い回し、もっともらしい理論はないかと、BOOK OFFなんかでまとめ買いしては読んでいる。もちろん実際の会社運営に役立てたい気持もなくはないが、ディズニーやGE、ボーイング等超巨大企業の事例はさすがに参考にしづらい。
それにしても東大を出て、米国のMBAは持ってるけど経営はしたことない方々の指導を仰ぐって、臨床経験がない心臓病の“権威”に手術してもらうのに似ているかも。(あるいは、飛行経験のない航空力学の権威が操縦するジャンボ機に乗るような感じか。)
自分は、臨床経験豊富な執刀医に手術してほしいな。

「戦略を立てる時に競争相手との直接対決を第一に考えるのは間違いだ。何より優先すべきは個客のニーズに対する誠実な配慮であり、そうしたニーズに応える柔軟性を自社がどの程度備えているかの詳細な分析である。」(Chapter9「戦略再考」より)

(2003/12/21更新)

 
雨後の月

雨後の月(広島)
純米吟醸無濾過生原酒・山田錦
720ml/1500円


優美な酒銘通り、上品な香りとさらりとした飲み口、それでいてしっかりと味わいのある辛口。価格を考えれば相当なコストパフォーマンスと言えるかもしれない。
ここの杜氏は堀本敦志さんといって、39歳の若手ながら既に全国新酒鑑評会金賞5回の実績を誇る実力者。地元に特化した米・水を使い、広島型の吟醸(香り華やかで米本来の甘みを引き出した酒)を醸すことを基本的な酒造りの目標としている、とのこと。確かに評判に違わぬ旨酒。

   

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